化粧箱とは？メーカー限定商品のギフトボックス制作〜セット組み作業までの実例もご紹介！

こんにちは、手加工・アッセンブリ・梱包発送でお客様の事業拡大のお役に立つため業務に磨きをかける美翔です！

今回は商品を梱包するために使用する化粧箱に関するトピックスです。単に商品を保護するだけでなく、「商品をより魅力的に見せたい」、「顧客のロイヤリティーを高め継続的なファンを作りたい」といった場合にも化粧箱は有効なツールです。
この記事では化粧箱とは何か、といった基本的な内容からメリット・デメリットまで解説をしています。また最後に美翔でご提供した事例をご紹介していますのでぜひ最後までご覧ください。

化粧箱は、商品を保護するために使用される紙製の箱で、広義には『印刷等の装飾を施した箱』のことを指します。本記事ではすこし意味を狭め、段ボール箱を含まない、印刷や加工などによってデザインを施した紙製の箱と捉えて解説していきます。箱にデザインを施すことで商品を守るための入れ物ではなく、付加価値の付与や自社のブランディングのためのツールとして活用することができます。

1）販促効果・ブランディング
魅力的なパーケージは目を引くだけでなく商品を購入する顧客の満足感を高め、購買意欲を刺激することにつながります。また自社の個性を反映したデザインや加工によって他の商品と差別化を図ることで、自社に親しみを持ってもらい継続的な購入につながりやすくなります。
特に店頭販売の場合には既製の箱ではなく、箱に文字・ロゴ・イラスト、商品のイメージなどを印刷したオリジナルの化粧箱を使用することで顧客に商品をより強く印象付けることができます。
代表的な例としてアップル社のパッケージがあげられます。同社の製品は一目でアップル社の製品とわかる白を基調としたシンプルなデザインの箱に納められています。顧客は製品そのものに加えシンプルなパッケージデザインや箱の手触りまで全てを含めて同社のファンとなり製品を所有することに高い満足感を抱いています。

2）デザイン、サイズの自由度が高い
自社の商品に最適なサイズや形状、オリジナルのデザインで作成できる点も化粧箱のメリットです。規格サイズの箱は手軽に利用することができる一方、オリジナリティを出しづらいといった問題があります。さらに商品が箱に綺麗に納まらず膨らんでしまったり、逆に空間が余ってしまい見た目が悪くなってしまったりと顧客の満足度を下げる要因にもなります。また箱のふくらみや箱の中の空間によって輸送時の破損などのリスクも伴います。商品にあわせて設計されたオリジナルの化粧箱であれば、こういった問題の防止が期待できます。

１） コスト
一般的に既製品と比較するとオリジナルの化粧箱の作成には追加コストが発生します。化粧箱はデザインや加工の自由度が高いため費用さえかければ、芸術品のように繊細な箱を作ることもできます。しかし差別化をしようと質感やデザインにこだわるほど、素材や加工に必要なコストが増えてしまいます。そのため製品から得られる利益に対して過剰なコストとなっていないか、ブランディングの効果を超えたコストとなっていないかなど検討が必要です。

２） 大きいサイズの制作が難しい
化粧箱は板紙と呼ばれる素材から必要なサイズを切り出し、これを加工して作成します。そのため板紙の最大の規格サイズ（1,100mｍ×800mm）を超える特注の箱を作るためには追加コストを支払う必要があります。大きな化粧箱が必要となる場合には、パッケージではない他の方法で付加価値の付与やブランディグの効果が得られないかを考えても良いかもしれません。

化粧箱には用途に合わせて様々な形状のバリエーションがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため適切な形状を選択する必要があります。

１）身フタ型（BOX形）
フタと商品を納める箱が分かれ、フタを箱にかぶせる形状です。箱に厚みがありしっかりとした構造で高級感があるため、高額電化製品や高級酒のような高価格帯の商品、お中元やお歳暮といった贈答品、破損の可能性がある商品の梱包に適しています。

メリット：高級感の演出、高耐久
デメリット：高コスト、組み立てに手間を要す、嵩が張る

２）差し込み型（キャラメル箱）
フタが差し込み式になっている、目にする機会の多い形状です。比較的リーズナブルで汎用性が高いため高級商材から安価な商品まで、さまざまな商品パッケージに使用されます。

メリット：組み立てが容易、保管時に嵩が張らない
デメリット：低耐久で重量物に向かない

３）身フタ一体型
フタと箱が一体となっている一枚紙のシンプルな構造の箱です。比較的大型ながら低コストで使い勝手が良いため、詰め合わせのギフトや持ち手のないケーキ箱などによく使用されます。

メリット：構造がシンプルで低コスト、保管時に嵩が張らない
デメリット：組み立てに手間を要す、低耐久

４）スリーブ型・窓付きスリーブ型
フタがなく、筒状の外箱から中の箱をスライドさせて開ける形状です。高級感を演出しやすいため宝飾品や化粧品といった高額商品、贈答用の食品などに適しています。また中身の見える窓付きのデザインの場合、商品が一目で分かり見栄えもよくなります。

メリット：高級感の演出
デメリット：高コスト、抜け落ち対策

今回は化粧箱の形状について解説しましたが、使用する用紙にも様々なバリエーションがあります。形状と併せて適切な素材の検討も必要となります。

最後に美翔でご提供した化粧箱の製作から梱包・発送までの流れをご紹介します。高級ヘアケア製品の事例です。

① 化粧箱の製作
お客様からパッケージデザインのデータをお預かりし、美翔から提携の印刷会社へ入稿。発送までのスケジュールを踏まえた納期の調整など印刷を手配。
② 商品の梱包
お客様から納品いただいた商品、印刷会社から届いたパッケージに数量の不足、傷や汚れなどが無いか検品。検品後、組み立てたパッケージに商品を梱包。
美翔では作業中にミスや破損が無いよう作業前に工程を検討しマニュアル化しています。
③ ラベルシール貼付け
梱包が終わったパッケージにJANコードなどのラベルを貼付け。
④ 梱包・発送
お客様の各拠点に配送するため段ボール箱に規定数を封入し発送。

美翔では物流加工だけでなく、デザイン会社や印刷会社と連携しているため、セット商品を入れるギフトボックスの企画制作から資材の手配までワンストップで対応可能です！