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太田さん:15年くらい前、自分が制作印刷会社の営業で若松さんがデザイナーをしていたところから知り合いましたね。
若松さん:今とその関係性自体は変わらず近いですね。太田さんが受けてきた仕事を制作側がデザインする。それを今は会社と会社でやるようになったよっていう感じなんですかね。あの時会社は印刷メインの仕事だったけど、太田さんは別の軸で動いていたよね。チラシ・POP・ノベルティ・看板などセールスプロモーション全般でやっていたよね。あの頃から太田さんの仕事は今の感じに近かったよね。
太田さん:そうですね!あの頃は、メーカーさんチェーンストアさん、様々な企業のマーケティング部がメインのお仕事でしたね。
1つの企画やキャンペーンが発生すると、デザイン→撮影→ノベルティー→インストアプロモーションや、ピーアール関連が一斉に発生するので、それを一式で受注してきて、各種手配や自社製造ができる物、外部製造してもらうもの、そして全国配送の手配などトータル進行の流れでお仕事を請け負っていたって感じですね。お客さんのやりたいことをコーディネートする、そんな仕事展開でした。
若松さん:なつかしいなぁ、その頃から、二人でかなりいろんな案件をこなしたりしていたね。
太田さん:印刷のお仕事をお互いやめた後、すこし時間が経過したのですが、再び再会したのは僕が美翔に入ってからですね。
若松さんへの依頼はWebサイトのリニューアルを依頼したころから始まります。当初は美翔のWebサイトはよくある型にはまったデザインでしたね…。で、”これから営業強化していくぞ!”っていうことで企画をスタートしましたね。
若松さん:あ〜!あの時のこと覚えてるよ。たしかにただの会社案内のようなサイトだったよね。
それから美翔のサイトは2回にわたって作っているね。最初は太田さんの作った段ボールのロゴを使ってたね。で、俺は「これを使うのかよ」って思いながら…。
太田さん:思ってたんかよ!
若松さん:思ってたけど最初だから、このロゴまじすかとか言えないじゃんww
太田さん:でもたしかに最初は手探りでつくったことを覚えてますね。とにかく発信するコンテンツ作りというよりはとりあえず見た目を変えようってノリで。そこでできたのがクセの強かった「ムカデのサイト」。3年くらい運用して。。。その後今の「ししぼねくん」(美翔公式キャラクター)を全面に出した明るいサイトにしてもらいました。
若松さん:そう、最初はムカデだったね。印象を残したくてそうしてたけど、会社のフェーズがその3年で大きく変わったよね。そこで次の“ミッション”は、とにかく「明るく」「楽しそう」に見せるっていう。
太田さん:そう。どのようなことが求められているか、他社がどう展開しているか等、研究もしましたね。でもその狙いは完全に当たってて結果としてキャラを全面に押し出したwebサイトへの新規の問い合わせも増えました。
最近は大手のお客様をとってきてくれたりもしますよ。なので後発ではあるけど今後もはウェブを中心にお仕事を回していきたいと思ってます。お客様とのつながりとwebの流入でお仕事をとっていく感じかな。今困っている人がドンピシャで流入してくれることもあるので本当に作りこんでよかったですね。
若松さん:ありがとうございます!いま僕は美翔の営業活動をサポートするデザインやちょっとしたコンサルをやっている感覚かな。ここ5~6年やってると思うんだけど、お互いにメリットがあることも非常に感じています。月に2以上はミーティングを行い常時的に改善していくカタチですね。最近は太田さんの顧客のとこに一緒に行って、クリエイティブな提案をしてもいるしね。
太田さん:助かっていますよ!そしてここでいま美翔が目指している「つながるプロジェクト」に繋がってくるんですね。
若松さん:うん、お客様を強みを生かした各社とチームを編成してサポートしていく。この流れは最近できてきてきているね。
太田さん:そう、ほんと最近ここ一年ですが、クリエイティブの制作から製造業務、そして当社のアッセンブリや発送・商品保管、をまるごとパッケージにして外販している。
他社は自分の会社で受けられる範囲でお仕事を受けるから、発注者側はどうしても「できない」と言われた範囲を別の会社に頼まなきゃいけなくなる。梱包発送の会社、印刷や製造の会社、それらのデザインは外部制作会社に注文する。意外大きな会社も含めてみなさん困っているんだなって。
今の営業スタイルは梱包&発送は軸ではありますが、企画の頭から最終工程までとにかくスマート化させたり、工期の圧縮を叶えたり。スケジュール組みでは、案件のスタート→ゴールでスケジュール組むって感じではなくて、ゴールから逆算して進行していくことが可能ですね。
若松さん:これ自体がさ、俺も会社やってて思うけど、やっぱそういうスタンスで付き合ってくる取引先ってないもんね。
確かに僕たちが組むとこの循環サイクルができるね。あと各社が一斉に集まって進行するから情報の分断がないのがメリットだとも思うよ。
太田さん:そうだね、今後このような展開があれば、一緒にお仕事を進めたいですね!
若松さん:楽しそうですね!待ってます。あと地域貢献の活動もこれからも一緒に進めていきましょう。
太田さん:美翔の今後の進むべき方向として環境をテーマにしています。今、ヨーロッパで始まったSBT(科学的根拠に基づいた(温室効果ガスの排出削減目標))の認証の申請をおこなっており早ければ年内取得できる予定です。
企業として事業を進めるうえでの社会的責任をこれからも様々な面で考え、地域にもお取引する相手にも優しい会社にしたいですね。
また事業にかかげるテーマは「ビジネスソリューション」です。お客さんや相談相手である方が困っていることを解決して形にしていくことは最優先ですが、これらの他に従業員が働きやすい環境サポート、お得意先・仕入れ先様ともに公平で持続可能なお取引についてもますます真剣に取り組んでいかなければなりませんね。
そのために若松さんと常時連携の仕組みを取っていきます。美翔とワッカデザインさんと、さらに必要なら別の会社にも協力してもらって、お客さんの仕事をラクに簡素化にしちゃうみたいな感じにしていきたいです。
若松さん:ティンカーベース(Tinker Base)の新しい展開になるね。
太田さん:そうでした、これまでの様々な連携で得た関係を2024年内にフルリニューアル予定のティンカーベース事業を通じて様々なプロジェクトに活かしていきたいです。このプロジェクトをよりおもしろい展開できるようにしていきましょう。
若松さん:今までお客さんのフィールドでやってたことを自分の感性で仕入れて、それを掲示化して売っていくことができたらいいよね。その基準みたいなのって、どこにあるんだろうな、感性かな。
太田さん:そうだね。確かに、なんだろうね、一言では難しいかな。でもたまたまその道の知り合いがいて、生産者いて、その商品やサービスに共感ができる。それを世にもっと出してほしい!みたいな相互の理想が重なったときなのかな。
若松さん:リアルな話、自分たちがたまたま関わったからできた縁から、それを形を変えて世の中にお届けできると、ちょっとそれはいいかもって話よね。
太田さん:ほんと縁だね。地域からの産物・サービスを世に送り出してあげることっていうのを一つのテーマにしてるのかもしれない。今後もこの”縁”を広げていきたいな。
若松さん:僕は太田さんの”縁”がティンカーベースという形で世の中に発信する、そして太田さんはそれを発送するというか。
太田さん:あ、いいですね。発信と発送ですね。
若松さん:もともとあるものなのに太田さんの”縁”で見せ方を変えるところになる。
ちょっとやっぱり普通の仕事とは感覚は違うかな。生み出す側にいるというか、だから普通の仕事っていうのは、お客さんの立ち位置とか、お客さんの要望とかがどうしてもあるというか。お仕事はそうだけど、この美翔のテイカーベースという事業について言えばその感覚は薄いよね。だから自分たちでこういうものがこういう風に見せていけたらいいよねっていう目線でやれるっていうのは、多分他の仕事にはないいいところなんじゃないかなと。
太田さん:うまくいけばね、地域に出向いていったり時間を費やすことも多いですがぜひこれからも共同体として宜しくお願いします!
若松さん:そうだね!今後も、楽しくなりそう!
株式会社美翔/太田さん
美翔の太田と申します。
私たちは梱包作業やアッセンブリを通して、皆様に安心して荷物を受け取っていただけるように努力しています。